ペチャクチャナイトに登壇してきました

6月19日、奈良県天理市で行われた ペチャクチャナイトに登壇してきました。
ペチャクチャとは20枚のスライドを1枚あたり20秒使ってプレゼンテーションを行うイベントで、今では世界552都市で開催されています。
今回の開催場所は世界的デザイナー佐藤オオキがデザインした「天理駅前広場コフフン」でした!
すごく良い緊張感のもとプレゼンできて楽しかったです。
20秒で強制的にスライドが次に行くという制約だったのでなかなか難しく、途中スライドのペースにしゃべりが追いつかなくてあたふたしました。(笑)

「デザインで

人助け、地域だ助けをする!」という内容のもと、デザインの重要性やデザインがどのように使われるべきかについてお話ししてきました。
以下どんな内容だったかを簡単にまとめました。(短いですが、動画を撮ってくださっていた方がいたので恥ずかしながら載せておきます。)

 

デザインってなんだと思いますか?

デザイナーズチェア、デザイナーズマンション、ライフデザイン…デザインという言葉は今の世の中では多種多様な使い方をされています。
そんな中で私が考えるデザインとは、
問題を発見→届け先を設定→状況を分析→適切なアプローチを考え→手段を提示すること(アウトプット)
その一連の流れがデザインだと考えています。
決して成果物(ロゴ・チラシ・Webサイトetc…)だけではないと思います。
まさにお母さんが献立を考える流れと同じだと考えています。
しかし、世の中に多く見られるデザインの発注の仕方は、アウトプットありきです。
そうすると、結果としてクライアントの好き嫌いで判断されてしまい、結果として本当に伝えたい内容や、思った効果を得られなくて「なんや。デザイン変えても変わらんやん」とクライアントは思ってしまうのです。デザイナー側も「言われた通りやったんで、こちらに責任はありません。」となってしまうのです。
それは発注側(クライアント)も受けるデザイナーにも問題があると感じています。
私の考えは、デザインは問題を解決するための「手段」であり、制作することが「目的」ではないのです。
問題のより良い解決が「目的」であり、その「手段」としてデザイン表現を使うということです。

本来デザインは、人や会社などを良い結果へと導くためのものですが、浅い理解で事を進めてしまったり使い方を誤ったりすると、その逆の結果を引き起こす可能性を持つもの、ある意味怖いものだと私は思っています。デザインが必要とされている背景に何があるのか?依頼された要望が必ずしも真の問題解決につながらないと私が感じる場合、クライアントの要望そのままの依頼に応えないケースもあります。意外と、クライアント自身が問題を正しく把握できていないことがあるからです。

デザインは簡単に嘘をつける

デザイン表現(アウトプットとしての)は、見え方のコントロールができます。例えば「体にあまり良くないもの」でも、デザイン表現を使えば「とても良いもの」のように見せることができます。それはとても危険なことで一歩間違えば騙すことにつながります。だからこそデザイン表現は安易に扱ってはいけないと思うのです。デザイナーがしっかりと責任を持って扱うべきなのです。


デザインは地域・企業・人の命運を左右するぐらい重要な仕事

デザインは、とてつもなく強い力を持っていると私は思います。人の人生の分岐点に様々な形で関わる仕事です。そしてその分岐点の道しるべになるべき仕事なのです。
デザインをうまく使えば地域だって企業だって人だって救う手助けができるのです。

私は世の中のデザインに対する考え方がもっと深くなり、デザインの力が正しく使われるようになれば、もっと素敵な世界になるのではないかと信じています。
そして私が主宰するKEYDESIGNはこれからも自分が信じているデザインを正しく使っていきたいと思っています。

400秒という短い時間ではありましたが、思いっきり私が考えていることをぶつけてきました。
プレゼンテーションを終えた後、様々な方から共感の声や、応援の声をいただき本当に嬉しかったです。
これからも信じた道を突き進もうと思います。

最後に、このような素敵なイベントに呼んでくださいました岡田 浩徳 さんはじめ、運営のスタッフの皆様本当にありがとうございました。